100語辞典

クイーン・アン様式とは

クイーン・アン様式というのは、18世紀のイギリスのアン女王の時代に生まれた様式をもとにして、その後植民地時代のアメリカにおいて発展した、住宅建築の様式のひとつを指しています。このクイーン・アン様式の特徴としては、ゴシック様式のような壮大で左右対称にこだわったものではなく、左右が非対称となったデザインを用い、全般的に外観が変化に富んだものとなっていることが挙げられます。また、寄棟造りによってつくられた屋根には八角形の塔をのせたり、玄関とつながるようになっている連続した長大なベランダがあったり、外に張り出した出窓が多用されたりすることなども、やはり特徴のひとつとして挙げられます。イギリス発祥のオリジナルなものは、ある程度はこれまでの伝統を引き継いだものですが、アメリカでの発展によって変化したものは、どちらかといえばデザインが誇張されてシンプルになり、伝統的な雰囲気はあるものの、さらに華麗さが加わったといえるでしょう。

最近の住宅建築

わが国の最近の住宅建築というのは、作業効率性を重視して工場生産の部材が多くなったことなどもあって、直線的で面白みに欠けるようなデザインのものが主流となってしまっています。そのため、デザイン重視でマイホームを建てたいという希望をもつファミリー層などもあらわれてきており、そうした人々にとっては、クイーン・アン様式のような歴史的な建築様式のひとつも、逆に新鮮なものとなってきているようです。クイーン・アン様式の建造物としては、イギリスではたとえばロンドン警視庁、いわゆるスコットランドヤードの初代庁舎などが代表的で、現在は内装を改修して超高級ホテルとなっていますので、イギリス旅行のついでに見物というのもよいかもしれません。わが国では実はレンガ造りの東京駅の建物なども、クイーン・アン様式そのものではないものの、その影響をかなり受けているとされています。こうした歴史的な建造物からマイホームのデザインのヒントを探るのも、なかなか興味深いものです。

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